「池袋ウェストゲートパーク」舞台探訪

池袋ウエストゲートパーク(IWGP)

昨今では腐女子の聖地だの、デュラララの聖地巡礼だの、爽やか100%池袋太陽だのとのたまう奴が多くなったがあえてここでIWGPの舞台を紹介する。

池袋ウエストゲートパークとは

『池袋ウエストゲートパーク』(いけぶくろウエストゲートパーク)、通称『I.W.G.P.』は、石田衣良の小説だ(以下IWGP)。

内容は普段から池袋西口公園でたむろする工業高校卒の“池袋のトラブルシューター”とも呼ばれる果物屋の息子「真島誠(マコト)」が街の事件を解決していくという話で、シリーズは『池袋ウエストゲートパーク』、『少年計数機』、『骨音』、『電子の星』、『反自殺クラブ』、『灰色のピーターパン』、『Gボーイズ冬戦争』、『非正規レジスタンス』。本編に登場する「サル」が主人公(マコトではない)と共に活躍する外伝ものに『赤(ルージュ)・黒(ノワール)』がある。番外編としては、こちら葛飾区亀有公園前派出所30周年記念企画の一環としての小説版に、「池袋⇔亀有エクスプレス」が収録されている。

文体は1人称小説であり、主人公マコトの回想録の様相を呈している(外伝のみ、3人称小説)。ほぼ全ての作品において、冒頭で謎めいた述懐が行われた後、事件の展開を追う形で物語が語られるという構成を取っている。舞台となるのは主に池袋で、登場人物は主役脇役を問わず、多くがいわゆる「負け組」や「サイレント・マイノリティ」に分類されるような、周縁的な存在である。

IWGPがドラマ化された事がきっかけで一時期、登場人物に憧れる色珍団ことカラーギャングが実際に池袋界隈をたむろするようになったらしい。

とまあ原作小説について紹介したが、ちなみに俺はドラマしか見ていないのでドラマで映ってたところを中心に紹介していこうと思う。

テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』

原作は石田衣良の小説『池袋ウエストゲートパーク』だが、キャラクター設定が大きく異なる。脚本は宮藤官九郎。チーフ演出は堤幸彦。通称およびドラマ内での愛称は『I.W.G.P.』。

2000年4月14日から同年6月23日にかけて、金曜21:00-21:54にTBSで放送された(全11回)。平均視聴率は14.9%。上記の通り、原作とはキャラクター設定が大きく異なるほか、本ドラマでは小ネタを随所に織り込む演出を行った。

放送終了後、窪塚洋介、山下智久、妻夫木聡、坂口憲二、小雪、佐藤隆太、阿部サダヲら出演者の人気が急上昇した事に加え、深夜での再放送が高視聴率であったことも手伝って、「もう一度みたい」という声が多く寄せられた。 この作品を機に、酒井若菜、森下愛子、佐藤、窪塚などはその後の宮藤脚本作品の多くに出演するようになった(窪塚は映画中心)。また阿部を始め、脚本家の宮藤と同じ劇団「大人計画」所属俳優の出演も多い。

地方局等での再放送は、深夜帯に行われている事が多い。

2003年3月28日にはスペシャル版の「スープの回」が放映された。ラストサムライの撮影と被ってしまった渡辺謙や小雪、また一部のレギュラー俳優陣は出演していないが、『木更津キャッツアイ』の5人(友情出演)やRIZE、クレイジーケンバンドのメンバーが出演した。マコトの実父親役の横山剣は前年末にリリースされた『タイガー&ドラゴン』のサビをドラマ内で披露。後にそのままのタイトルでドラマ『タイガー&ドラゴン』が放送された。

放映リスト

サブタイトルは1(イチゴ)・2(ニンジン)・3(みかん)…と、数字の語呂合わせをしている。また、スペシャルのタイトルは「Special」→「SP」→「スープ」と掛けている。

ちなみにこれは演出家堤幸彦のアイデアらしい(宮藤官九郎 談)。

連続ドラマ
サブタイトル 原作
イチゴ 「俺たちはゴミじゃねえ」 『池袋ウエストゲートパーク』
ニンジン 「俺が敵を取ってやる!」
みかん 「姫に捧げるバラード」 『エキサイタブルボーイズ』
しいたけ 「遠い国から来た恋人」 『オアシスの恋人』
ゴリラ 「世界で一番男らしい少女」 『妖精の庭』
6チャンネル 「僕のたった一人の友達」 『少年計数機』
洋七 「うちのババァに手を出すな!」 ドラマオリジナル
洋八 「お台場の女に恋をした」
九州 「さらば、最愛の友よ」 『サンシャイン通り内戦』
十手 「俺の街が戦場になった」
士(サムライ) 「ブクロの一番長い日 The Longest Day In Ikebukuro 6・23」
スペシャル
サブタイトル 原作
スープ 「もっとドラマに革命を!ブクロを揺るがす大事件で伝説のアイツらが帰ってくる!
今夜奇跡の再結集!ブクロ最強伝説」
『骨音』
『東口ラーメンライン』

原作小説

『池袋ウエストゲートパーク』
  • 「池袋ウエストゲートパーク」(初出:「オール讀物」1997年11月号)
  • 「エキサイタブルボーイ」(「オール讀物」1998年4月号)
  • 「オアシスの恋人」(「オール讀物」1998年7月号)
  • 「サンシャイン通り内戦(シヴィルウォー)」(書き下ろし)
『少年計数機 池袋ウエストゲートパークII』
  • 「妖精の庭」(「オール讀物」1999年9月号)
  • 「少年計数機」(「オール讀物」1999年12月号)
  • 「銀十字」(「オール讀物」2000年4月号)
  • 「水の中の目」(書き下ろし)
『骨音 池袋ウエストゲートパークIII』
  • 「骨音」(「オール讀物」2001年11月号)
  • 「西一番街テイクアウト」(「オール讀物」2002年2月号)
  • 「キミドリの神様」(「オール讀物」2002年5月号)
  • 「西口ミッドサマー狂乱(レイヴ)」」(書き下ろし)
『電子の星 池袋ウエストゲートパークIV』
  • 「東口ラーメンライン」(「オール讀物」2002年12月号)
  • 「ワルツ・フォー・ベビー」(「オール讀物」2003年1月号)
  • 「黒いフードの夜」(「オール讀物」2003年4月号)
  • 「電子の星」(「オール讀物」2003年7月号)
『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV』
  • 「スカウトマン・ブルース」(「オール讀物」2003年10月号)
  • 「伝説の星」(「オール讀物」2004年2月号)
  • 「死に至る玩具」(「オール讀物」2004年4月号)
  • 「反自殺クラブ」(「オール讀物」2004年8月号)
『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI』
  • 「灰色のピーターパン」(「オール讀物」2004年12月号)
  • 「野獣とリユニオン」(「オール讀物」2005年4月号)
  • 「駅前無認可ガーデン」(「オール讀物」2005年7月号)
  • 「池袋フェニックス計画」(「オール讀物」2005年11月・12月号)
『Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII』
  • 「要町テレフォンマン」(「オール讀物」2006年3月号)
  • 「詐欺師のヴィーナス」(「オール讀物」2006年6月号)
  • 「バーン・ダウン・ザ・ハウス」(「オール讀物」2006年9月号)
  • 「Gボーイズ冬戦争」(「オール讀物」2006年12月・2007年1月号)
『非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII』
  • 「千川フォールアウト・マザー」(「オール讀物」2007年5月号)
  • 「池袋クリンナップス」(「オール讀物」2007年8月号)
  • 「定年ブルドッグ」(「オール讀物」2007年11月号)
  • 「非正規レジスタンス」(「オール讀物」2008年2月・3月号、連載時のタイトルは「非正規難民レジスタンス」)
『ドラゴン・ティアーズ 池袋ウエストゲートパークIX』
  • 「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」(「オール讀物」2008年7月号)
  • 「家なき者のパレード」(「オール讀物」2008年10月号)
  • 「出会い系サンタクロース」(「オール讀物」2009年1月号)
  • 「龍涙──ドラゴン・ティアーズ」(「オール讀物」2009年4月・5月号)
『PRIDE 池袋ウエストゲートパークX』
  • 「データBOXの蜘蛛」(「オール讀物」2009年12月号)
  • 「北口アイドル・アンダーグラウンド」(「オール讀物」2010年5月号)
  • 「鬼子母神ランダウン」(「オール讀物」2010年2月号)
  • 「PRIDE」(「オール讀物」2010年8月・9月号)
『赤(ルージュ)・黒(ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝』
  • 初出は「週刊アサヒ芸能」2000年5月18日号 - 12月28日号
  • (徳間書店、2001年) ISBN 4-19-861308-7
  • (徳間文庫、2004年) ISBN 4-19-892013-3
  • (文春文庫、2006年) ISBN 4-16-717410-3
『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』
  • 大沢在昌、石田衣良、今野敏、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾、によるアンソロジー集。(集英社、2007年 ISBN 978-4-08-780466-9、集英社文庫2011年5月 ISBN 978-4-08-746689-8)
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